対面カウンセリングと電話カウンセリング どっちがいいの?

心理カウンセリングの目的

心は他人に映し出される

「あの人は、人によって態度が変わる」と感じることがあると思います。

これは、「人によって態度を変えるのは、その人の性格に問題がある」というように、他人を非難する意味で使われることが多いように思います。

さて、本当にその人の性格に問題があるのでしょうか?

それは、違います。

それは、その人にとっての重要な体験が、対象となる事象に映し出され、映し出されたそれに反応してしまうことによって起こります。

つまり、意思によって態度を変えているのではなく、人によって異なる自分の反応に無自覚なまま振り回されてしまっているということです。

何に反応するか(表情や顔つき、性別、年齢など)は、その人が積み重ねてきた体験によって異なります。

つまり、人によって態度が変わる人は、過去に、「普通の自分で居れば、ひどい目に合わされた」という体験の積み重ねがあり、ひどい目に合わされないように反応してしまって、普通の自分では居られなくなっていると想像出来るのです。

映し出されることの例をいくつか挙げておきます。

【例】対象

人ではありませんが、犬恐怖症について説明します。

例えば、小さい頃に犬に噛まれる体験をした人は、犬の気配を感じると嫌な気持ちが生じ、実際に目の前に犬が現れると恐怖を感じます。

しかし、犬の性質は各個体によって異なります。

噛む犬もいるかもしれませんが、人懐こくて決して噛まない犬もたくさん存在するというのが事実です。

ここで重要なことは、犬の存在や犬の気配がないところでは、犬に対する嫌な気持ちや恐怖は生じていないということです。

つまり、「犬」という存在によって、自分に記憶されている感覚が、目の前の犬や気配によってイメージした犬に映し出されているということです。

【例】しぐさ

例えば、目の前の人が手を上に挙げたとき、頭を叩かれてばかり居た人は身構えますが、撫でられてばかり居た人は頭を相手に差し出すことでしょう。

【例】言葉

関西の人は「バカ」と言われると腹を立て、関東の人は「アホ」と言われると腹を立てるといいます。

これは、次のように理解できます。

  • 関西の人は「あほ」という言葉に、何の悪意もないことを経験から身にしみて理解していますが「バカ」は文字通りの意味でとらえてしまう
  • 逆に、関東の人は「バカ」という言葉に何の悪意もないことを理解していますが「アホ」は文字通りの意味でとらえてしまう

このように、同じ言葉でも、人によって映し出される意味は異なるのです。