心を楽にするために振り返る子育て

カウンセリングに行きたくない

心理カウンセリング
この記事は約9分で読めます。

カウンセリングに行きたくない気持ち

カウンセリングに行きたくない

こんな風に思っている時、もう少し詳しく気持ちをみてみると、次のように考えているのではないでしょうか。

カウンセリングに行かなければならない。

でも、カウンセリングには行きたくない。

「カウンセリングに行きたい」という気持ちから行っているのなら、「行きたくない」という気持ちになれば、行かなければそれで済みます。

ところが、「カウンセリングに行きたくない」という気持ちになっているのに、「カウンセリングに行かなければならない」という気持ちも生じ、葛藤状態に陥ってしまうは、次の2つの場合が考えられます。

  • 「楽になりたい」という願いを実現したいという気持ちの場合
    (楽になる為に行かなければならない、でも、行きたくない)
  • 他人に行くことを強制されるから行くしか仕方ないとい場合
    (行かなければ責められるから行かなければならない、でも、行きたくない)

ここでは、前者の場合について考えてみたいと思います。

カウンセリングに行きたかったのに、行きたくなくなってしまったわ

「楽になりたい」とカウンセリングに行き始めたのに、「行きたくない」と思ってしまうにはいくつかの原因が考えられます。

「行きたくない」と思ってしまう事情の例
  • カウンセリングで精神的なストレスを感じている
  • カウンセリングで何かが変わりそうな気がしていたが、変わりそうな気がしない
  • カウンセリングに期待していたが、何も変わらず期待が出来なくなった
  • カウンセリングの意味が分からない
  • カウンセリングで自分の問題と向き合うのがつらい
  • カウンセリングで心理的問題の原因を探すのがつらい
  • カウンセリングで自分を変わると思っていたが、変わらない
  • カウンセリングで過去を思い出すのがつらい
  • カウンセリングで嫌な出来事を思い出すのがつらい

他にも、様々な事情があると思います。

カウンセリング に行きたくない と思う2つの理由

【第1の理由】 カウンセリングがつらい

カウンセリングに行きたくなくなるのは、例えば、次のような状態です。

  • カウンセリングはつらいものだ
  • でも、つらさを乗り越えなければ、心の問題は解決しない
  • 心の問題を解決すれば、自分が望んでいる世界が待っている
  • そう思って頑張っていた

カウンセリングの度に、自分の問題に向き合っているとつらくなってしまう

また、つらくなるかと思うと、もう行きたくない

カウンセリングでつらくなった気持ちが薄れるまで、カウンセリングに行けない

心の問題の原因追求心の問題の解決ばかりに意識が向かってしまうと、誰でもつらくなってしまうんですよ

【第2の理由】カウンセリングに意味を感じられない

カウンセリングに来られる方は、心の問題の原因追及心の問題の解決を求めています。

当たり前ですよ。

心の問題が解決しないから、カウンセリングを受けるんじゃないですか。

でも、心の問題の原因やその解決は、重要ではないんです

カウンセリングで本当に重要なのは、カウンセリング体験なんですよ。

カウンセリング体験って何ですか?

カウンセラーとのコミュニケーションを体験することです。

ふざけてるんですか!?

まあ、怒らずに、もう少し話を聞いて下さい

まず、カウンセリング体験をするためのポイントを挙げますね

カウンセリング体験をするためのポイント
ひとりでは抱えきれない感情を抱えてしまったときに…
  • ひとりきりにならずに、誰かにそばにいてもらい過ごすこと
  • 感情を聴いてもらうこと
  • 感情を言葉にして吐き出すこと
  • 感情を泣いて吐き出すこと

カウンセリングでは、こうしなければならないということはありません

カウンセリングでは『しなければならないこと』はない
  • 話したくないことは、話さなくても良い
  • 話したいことは、話しても良い
  • 泣きたければ、泣いても良い
  • 泣きたくなければ、泣かなくてもいい

誰にも言っていない秘密を告白しないといけないのかと思ってました。

話したくないことを無理に話すと、一時的に「話せなかったことを話せた」という達成感のようなものを感じられるかもしれません。

でも、それを話したからといって何も変わらないので、後になって「やっぱり、話さなかったら良かった」後悔することも多いです。

事実の告白

感情の告白

話している内に、話せないこと話しても構わないことに変わることがあります。

話しても構わないことは、話しても後悔することはありません。

なるほど!

すると、次のようなことに気づく体験ができます。

カウンセリング体験
  • つらくなっても責めない人がいた
  • つらい気持ちでいても一緒にいてくれる人がいた
  • 自分が正しいことを分からせなくても一緒にいてくれる人がいた
  • つらいときに人に一緒にいてもらうと安心になった
  • 人に一緒にいてもらって泣くとスッキリした
  • つらくなっても、直ぐに、穏やかな気持ちに戻った

このようなことを体験することによって、次のようなことを、頭で理解するのではなく、心から分かるようになっていきます。

カウンセリング体験で得られること
  • つらくなっても責められない
  • つらくなっても構わない
  • 自分の心は問題のある心ではない
  • 自分は変わらなくても、このままで良い!

そしたら、相手は誰でもいいんですか?

実は、そうなんです。

身近な人にも、そんな体験をさせてくれる人もいます。

友達に話せば良いんですね!

ただ、人選を誤ってしまうと、相手には悪気はないのですが、カウンセリング体験ができず、余計につらい気持ちにさせられてしまう恐れがあります。

カウンセリング体験を妨げること
  • 間違いの指摘や修正
  • アドバイス
  • 慰め
  • 励まし
  • 忘れさせようとする
  • そのことに触れないようにする

あ~、確かに「話さなかったら良かった」と思うことはあります。

でも、カウンセラーが相手なら、効率的にカウンセリング体験をさせてもらえることが期待できるんです。

そうだったんですね!

カウンセラーとのやりとりそのものが答えだったんですか!!

答えは、『普通に考えてもわからないところ』にあるので、気づけないのが普通だと思います。

このお話を聴くまでは、私も、心の問題の原因や解決方法を求めていましたから、のらりくらりとかわされているように感じて、カウンセリングに意味はないと結論を出しかけていました。

心の問題は、原因が分かれば解決すると思っていたので、

いつまでも原因が明確になっていないと思い続けていた私は

心の問題を解決するための手段が実践されているなんて思いもしませんでした

結局は、相談者の方に、カウンセラーのことを信じてもらえるかどうかにかかっているわけです。

「信じることができるかできないか」、これが「カウンセラーと相性が良い」ということの本質なのかもしれませんね。

まとめ(カウンセリングに意味を見いだせないとき)
  • カウンセリングに理解することを求めている人は、これまでの人生、理解することで解決策を導き出して、乗り越えてきた人の可能性が高いです。
  • 感情の問題は、理解しても解決しません。
  • 理解すること以外の解決方法が、カウンセリング体験です。
  • それでも、尚、理解を求めていると、カウンセリングルームでの体験は重要ではなくなり、「カウンセリングには意味はない」と感じてしまいます。
補足(つらいカウンセリング)

心の問題の原因や解決策だけを追求するカウンセリングでは、「カウンセリングがつらい」という気持ちになりがちです。

そのつらさを利用してカウンセリング体験に結びつけることができます。

そのように活用している場合は、カウンセリングセッションが終わっても、つらい気持ちはあまり残りません。

ただ、つらい気持ちのまま終わってしまうことを繰り返すカウンセリングは、カウンセリング体験を軽視している恐れがあります。

いつもいつもカウンセリングの後つらい気持ちが強まっているとしたら、「つらさの向こうに解決がある」などと考えて我慢していないで、別のカウンセラーに変える方が良いかも知れません。

まとめ

カウンセリングに行こうと決断してカウンセリングを受けている場合

自分でカウンセリングに行こうと決めた場合は、カウンセリングに意味を感じられない場合は、「行かない」と決めれば、行かなくすることが出来ます。

ただ、一つ心残りが決断を迷わせる場合があります。

それは、カウンセリングはつらいけど、そのつらさを乗り越えた先には、心の苦しさが解決した状態があるのかも知れないという期待です。

このつらいさを乗り越えれば、きっと楽になれると思うんです

この思いが、決断を迷わせます。

元来、カウンセリングは、苦手な感じはすることがあるかも知れませんが、つらいものではないはずです。

もし、つらいと感じているのなら、カウンセラーを変えた方がいいかもしれません。

他人に言われてカウンセリングを受けている場合

「他人からカウンセリングに行くように勧められ、それを断れないから行っている」という場合は、割合多くあるのではないかと思っています。

そして、その他人は、多くの場合、親だと思います。

親がカウンセリングに行けって言うから、仕方なく行っているんです…

「カウンセリング に行きたくない 」と言っても、やめさせてもらえないことも多いでしょうし、それまでの人間関係の積み重ねによって、やめたい気持ちを伝えようとすると、「伝えても仕方ない」という気持ちが湧き上がって、伝えられなくなってしまうことも多いと思います。

でも、勇気がいると思いますが、カウンセリングに行かせようとしている人に、「カウンセリング に行きたくない 」と伝えてみてはどうでしょう。

もし、それが難しいのなら、折角、カウンセリングを通うことになったのだから、「うまく活用するにはどうすれば良いか?」と考えてみたらどうかと思います。

でも、カウンセリングがつらいんです

だとしたら、前項の『カウンセリングに行こうと決断してカウンセリングを受けている場合』の説明を参考にして下さい。

補足

他人が他人にカウンセリングを受けさせようとする場合、少し厄介な問題があります。活かせようとしている人が、心の問題を抱えていることが多いのです。ここでは説明は省きます。

カウンセリングの目的

カウンゼリングのメインの目的は、理屈を理解することではありません。

理解することは目的の一つではありますが、それよりももっと大切な目的があります。

それは、カウンセリングの目的は、『体験する 』 ということです。

カウンセリングの目的
カウンセリング体験でたどる経緯
  • 人生の中で足りなかった体験を体験する
  • その体験に慣れていく
  • 慣れていなかった体験に慣れることによって、慣れていなかった体験に対して生じる違和感や居心地の心地悪さが薄れていく
  • 違和感が薄れた結果、慣れていなかった体験の心地良さを感じることが出来るようになる

人との関わりに心地良さを感じても違和感が生じなくなったとき、『人との関わりで心を癒やす 』というを『人生における魔法のアイテム手に入れることが出来ます。

魔法のアイテムは、その後の人生でつらいことがあっても、身近な人との関わりの中で癒やしを生み出します。

傷ついた心を、直ぐに楽な心へと回復させながら過ごしていけるようになるのです。

タイトルとURLをコピーしました