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心理カウンセリングを受けるスタートライン

心理カウンセリング
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nullpoさんから 、投稿「黙り込む心理」に頂いたコメントに対するお返事として、この投稿を書きます。

【コメントからの抜粋】

このように考えられるうちはカウンセリングは必要ないのでしょうか?

もし必要な場合、どうすればカウンセリングを受けるスタートラインに戻れるのでしょうか?

カウンセリングでは、日常生活で感じている問題点に意識が向かいがちです。

しかし、本当に重要なのは、日常生活の問題点を話題にして行われているカウンセラーとのやりとりです。

もう少し詳しく説明すると・・・

カウンセリングのポイント

カウンセラーとのやり取りの中で生じた気持ちと、自分自身がどのように向き合うかということです。

自分自身の気持ちを意地悪に解釈をしてしまうと、自分を責めることにつながりますし、相手に伝えにくいです。

また、意地悪に解釈してしまった自分の気持ちは、勇気を出して伝えたとしても、伝わらないばかりか、相手を傷つけてしまうことが多いです。

ですから、自分の気持ちは、意地悪に解釈せずに、素直な気持ちとして解釈して、相手に伝えようとすることが大切です。

例えば、カウンセラーが自分の言ったことを「ただ、オウム返しをしただけだ」と感じてイライラしたときは、次のようにします。

  • 「今のオウム返しは、私にはピンと来なかった」と伝えてみたり
  • 「今のオウム返しは、少し悲しい気持ちなった」と自分に生じた感情を伝えてみたり
  • 「本当は、どのように応答してもらいたかったのだろう?」と考えて、「本当は、このように応答して欲しかった」と、分かった自分の望みを 伝えてみたり

「カウンセラーは否定しない」というと、相談者の日常生活の話題を否定しないと考えている人も多いようです。

しかし、本当に大事なのは、カウンセリングの中でのやりとりで感じたことを、カウンセラーに伝えたとき、それを否定せずに受けとめ、誠実に応答してもらえるという体験です。

これは、本当の気持ちを伝えることが難しい状態に陥っている人にとっては、とても勇気の必要なことだと思いますが、伝えなければ、受けとめてもらえたという体験をすることはできません。

カウンセラーによっては、カウンセラーとのやりとりの中で感じたことを伝えたとき、カウンセラーが「自分が否定された」と感じてしまって、不機嫌になったり、誠実な応答が返ってこないこともあるかもしれません。

そこで、大事になってくるのが、「カウンセラーとの相性」です。

カウンセラーとの相性

一般的に、カウンセリングを受ける際のポイントとして、「カウンセラーとの相性」が挙げられていることが多いですが、相性についての詳しい説明はあまり見かけたことがありませんので、少し、私の考えを説明します。

カウンセラーとの相性を判断するとき、自分の好き嫌いとか、自分と似た体験をしているといったことを考えがちだと思います。

でも、それよりも大切なことがあります。

一つ目が、「自分が言ったことによってカウンセラーが感情的になる(不機嫌になる)ことが少ない」というところに判断基準を置くとよいと思います。

二つ目の前に、余談ですが・・・

先日、スピリチュアル系の方の瞑想のセミナーに行ってきました。

その中で、

「自分の問題を解決できていないカウンセラーには、引き寄せの法則(似た波動の人同士が引き合う)といって、自分と同じような問題を抱えるクライアントが集まってくる

と説明していました。

それを聞いて、私が整理できたことは、少し別のことです。

  • カウンセラー自身が未解決の問題を抱えているとき
  • 自分と似た問題を 相談者の中に 見つけ出し
  • それをカウンセラーが、相談者に( 自分に代わって )問題を解決させようとする

という状態に陥りやすいということです。

次のように感じるとき、このような状態に陥っている恐れがあります。

  • カウンセラーが、自分の気持ちに添っていない(何となくピントがズレている)と感じることばかりを言っていたり、
  • カウンセラーの態度が厳しくなっていたり、
  • 具体的なアドバイス や実務的なことばかりを言っていたり

このような状態に陥りやすいときも、そのカウンセラーとの相性は良いとは言えないでしょう。

これが二つ目の相性です。

自分を変えるのではなく、コミュニケーションの習慣を変える

カウンセラーとの間でのやりとりで感じたことを、カウンセラーに伝えたとき、そう感じたことを否定されない経験となります。

その経験が、「感じたことも、身構えずに素直な表現で伝えれば、大きなトラブルになることはない」という体験になり、その体験を繰り返すことで「何かを感じたとき、これまでは黙り込まなければならなかった」という状態を少しずつ溶かしてくれます。

その結果、自分に生じた素直な気持ちを、自分自身が否定しなくなり、他の人と共有化できるようになります。

また、秘密にせずに共有化できる事柄の範囲もが広がっていきます。

これが「自分の気持ちを大切にしている状態」と考えています。

そのようなやりとりができるようになり、そのようなやりとりができる相手を見つけられるようになることが、「心が苦しい」と感じる状態から自分自身を解放していってくれるでしょう。

自分の中にある問題を見つけ出し、それを解決しようとする必要などありません。

ただ、人とのコミュニケーションの習慣を変えるだけで良いのです。

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