心を楽にするために振り返る子育て

記憶ネットワーク再構築療法

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心が回復する理由

来談者中心療法との関係

来談者中心療法で、心が回復するのは、

  • カウンセラーとリラックスした状態で過ごせるようになる
  • リラックスした状態で、心理回復行動を実践する
  • 心理回復行動に対するカウンセラーとのやり取りによって心理回復体験をする
  • 心理回復体験が記憶に組み込まれ、記憶ネットワークの再構築が起きる

と理解することができます。

ここで大切なことは、「回復行動をしたら楽になった」ということを認識することです

繰り返しますが、これらを効率的に行うのが記憶ネットワーク再構築療法です。

余談になりますが、「心理カウンセリングという特別な場面だからそのようなことが起こった」という暗示に相談者が陥らないように注意する必要があります。

「日常生活の中でのありふれた体験を、身の回りの人(今は、違和感を感じて避けている人たち)の代役を心理カウンセラーが務める形で体験したに過ぎない」ということを合わせて理解してもらうことが大切なのです。

心理回復行動

具体的には、「つらくなった自分が泣いているときに、気持ちが落ち着くまで誰かにそばに居てもらう」、ただこれだけのことです。

来談者中心療法も、実は催眠療法なのですが、それが、あまりにも普通のやり取りなので、カウンセラーも相談者も催眠療法だと思わないのです。

また、相談者は、日常生活でもありふれている何でもないコミュニケーションが、それほど重要なことだとは夢にも思っていないのです。

これは、日常の生活の中で、普通に催眠状態は生じているということができ、更に、日常生活の中で、心を回復するための自分本来の行動が行えるような人との人間関係を作り、それを実践でできるようになれば、心理カウンセリングなどの力を借りなくても、心はダメージから回復するといえるのです。

このような対処が、自分自身の感情に意識を没入させることを手伝うことになり、自分の感情に没入するからその感情を排出する行動が自然に生じ、自分の感情を排出することによって心はダメージから回復するのです。

心理回復行動の抑制からの解放

一般的に行われている心理カウンセリングは、カール・ロジャースが提唱した来談者中心療法という手法に基づいて行われていますが、実は広義の意味では催眠療法の一種ですし、また、繰り返しになりますが、催眠療法的なコミュニケーションは日常生活の中で自然に行われていることなのです。

通常の意識下においては、このような心理回復体験ができそうな場面になっても、心理回復行動は制御感覚によって止められてしまい、なかなかそれを体験するに至りません。

仮に、制御感覚に打ち勝って心理回復行動をして心理回復体験ができたとしても、瞬時に、そのような行動をしてしまったことによって、制御感覚が生じてしまい、制御感覚としての不快感によって、楽になっている気づく間もなく、そのような行動をしてしまった自分を責めたり、もともと苦しみに悩む状態に逆戻りしてしまうのです。

その結果、心理回復体験を繰り返しても、「心の苦しさが回復した体験」として記憶に残らないのです。

また、例外の体験(自分にとって非現実的な体験)として扱ってしまうことも、心が回復した体験として残りにくいことにつながります。

試し行動というものがありますが、それは「それは例外の体験ではないと信じたい」という願いによって生じるのだと思います。

ただ、その試し行動を、心理回復行動をしないようにする条件反応を身に付けざるを得なかった原因を与えた人ではなく、その人以外の善意の人に対して繰り返してしまうと、人間関係のトラブルを引き起こし、そして、人を遠ざけていくことになってしまうのです。

かといって、本人に対して行えば「やっぱりこの人が普通はしないような違和感のある行動をしたのには、やっぱり裏があった」ということが確認できて終わってしまいます。

記憶ネットワーク再構築療法

そこで、記憶ネットワーク再構築療法では、リラックス状態を活用するのです。

リラックス状態を活用すると、これまで身に付けた制御感覚から自由になる為に心理回復行動は妨げられず、また、心理回復行動をしたことに対しても制御感覚が生じない為に心が楽になったことを感じることができ、その体験が記憶に付け加わります。

記憶のネットワークに、その体験の記憶が付け加わるだけで、様々な場面で、記憶のネットワークが導き出す答えとしての『感覚』や『イメージ』に変化が生じます。

いつもは嫌な気持ちになるので苦手だった場面でも、制御感覚が生じなくなり、その結果、条件反応によるコントロール解放されて、自分で考え、決断し、行動できるようになります。

また、制御感覚から解放されれば、感じ方、考え方、行動を変えようとしなくても、自然に変化します。

【例】

  • いつもつまらないと思っていた場面でも、本当の自分が興味があることなら、ちゃんと、ワクワクとした感覚が生じるようになります。
  • 不快なことは不快だと感じることができる
  • 快なことは快だと感じることができる
  • 何かを依頼されたとき、依頼の全てを受けるか断るかの選択以外に、部分的に引き受けるという選択ができるようになります。逆に、何かを依頼するときも、同様です。
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