脳の働きと量子コンピュータ

3.現実について

さて、ここで「現実」ということを、ちょっと考えてみたいと思います。

私たちが生きている「現在」には、「無限の事実」が存在します。

私たちは、それら「無限の事実」から、自分の意識が向いたものをピックアップし、ピックアップしたものが含まれるストーリーを頭の中で組み立て、そのようにして組み立てたストーリーを「自分にとっての現実」と認識します。

ちょっと、難しいかもしれませんね・・・。

例えば、掃除していない道を歩いていて石ころにつまずいたとき、特に気にしない人もいるでしょうし、

  • ちゃんと掃除しとけよ
  • 疲れているのかな・・・
  • 眠気がとれていないな
  • 誰かが石をおいたんだ!
  • 歩き方が悪いのかな・・・
  • 靴が悪いのかな・・・
  • 靴が古くなったかな・・・
  • 考えごとをしながら歩くと危ないな

などと、思うことは人によってマチマチです。

そして、把握した現実に対する問題意識によって、その対処も変わってきます。

  • 市役所にクレームを入れる
  • 休養をとる
  • 早めに眠る
  • 自分を恨んで石を置くような人を探す
  • 歩き方を良くしようとする
  • 石につまづかない靴を買う
  • 新しい靴を買う
  • 歩くときは、考えごとをしないようにする
  • 同じ事実があっても、人によって意識の方向が違うので、気づくことが異なり、認識した現実・問題意識・目指す解決も異なってくる

ここまでは、ご理解頂けると思います。

更に、

  • 誰にも気づかれない事実の中に、本当の現実・本当の問題・本当の解決が隠れている

という可能性もあります。

ここから先、ちょっと理解しにくい内容になるかもしれません。

ここまでの説明を踏まえると、ちょっと極端な表現になりますが、

  • 今、目の前にある問題に対処しようとしているとき、自分が把握している課題を解決しようとすることと、それとは全く無関係に思えることに取り組むこととは、実は、大して違いがない

ということが出来るのですが、分かって頂けますか。

つまり、現在に存在する事実は、「私たちが理解している、理解していない」ということに関わらず有機的に絡み合っているということです。

更に、

  • 私たちの生きている世界は、事実が有機的に結びついて、次の事実(答え)を出す機能がある
  • 事実は、「記憶」という明確な形式はとらないが、次の事実に包含されることによって記憶されていく

という性質もあると解釈することも出来ます。