心の苦しさと悩みを解決する記憶ネットワーク再構築療法

06. 解決の方向性の違いを知る

心の苦しさを解決しようとするとき、2つの方向性があります。

ここでは、その方向性の違いについて説明します。

自分と他の人の間に、考え方、意見、感覚、感情などの相違が露呈した時、それに対処する方向性は大きく次の2つに分類されます。

(1)どちらか一方を結論としようとする (一方が満足、一方が不満)
(2)両方が満足できる結論を探そうとする。

解決を考える時に、(1)の傾向性が強い時、苦しい生き方に陥ってしまっている恐れがあります。

しかし、(1)のように考えてしまうからといって、それを心の問題とは考えないように注意して下さい。

これまでの人生の背景に、そうならざるを得ない事情が必ずあります。

そして、自分自身がその事情を理解することができれば、自分を否定までして変わろうとしなくても、お互いを大切にすることができる(2)の考え方に、自然に変わっていくと信じて下さい。

【まとめ】
  • まず、物事を解決するには、2つの方法があるということを知って下さい。
  • もし、(1)の傾向があるときは、自然な自分に戻るために、自分の事情を理解しようとして下さい。
  • お互いが満足する解決があることを信じ、それを見つけようと努力して下さい。

【補足】 06-01. 解決の方向性の違いの例

例えば、夕食に、きつねうどんを食べるか、カレーライスを食べるかという事で意見が対立したとします。

どちらか一方を結論とする傾向が強い時、どちらのメニューを選んだとしても、選ばれなかったメニューを主張した人は、自分の意見が否定された状態になり、我慢を強いられる事になります。

ところが、それぞれの意見を大切にするようなメニュー(ex.カレーうどん、半カレーライス・半きつねうどんセット、カレーも食べられるうどん屋など)を見つけることが出来れば、どちらの意見も否定された事にはならず、それぞれがそれなりに満たされる状態を実現する事が出来るのです。

全く違うメニュー(ex.オムライス、寿司、プリン・・・)にお互いが満足できるものを見つけることも、解決方法の一つかもしれません。

自分も、自分に関わる人たちも、みんなが満たされる為には、どちらかが犠牲になるのではなく、お互いに満足するということは、可能な限り目指すべき方向性です。

【補足】 06-02. 解決の方向性の背景

自分が育った家庭で行われていた解決方法を、コミュニケーションの基本の1つとして学びます。 簡単に言うと、

  • 家庭の中で、父親と母親との間に、感情や感覚や考えに差異があったとき、それをどのように解決していたか

ということです。

【補足】 06-03. なぜ、「苦しい生き方」と言えるのか

いずれか一方を選択するような解決は、選択されなかった人の気持ちの犠牲の上に成り立っています。

自分を押し付けたり、自分が我慢したりすることが、繰り返されるので、自他の双方に不満・ストレスが蓄積されていくことになります。

ある人間関係の中で、そのような状況にさらされてしまっても、他の人との人間関係で、満たされる状況があれば問題はありません。

しかし、そのような解決方法だけを身に付けてしまっている本人は、勝ち負けの世界から逃れることが出来ません。

他の人間関係においても、同じような状況を自分自身が作り出してしまうからです。

いつも、そんな勝ち負けの世界でいる緊張感に支配され、

  • 負ければ、自分のことが大切にしてもらえなかったとつらくなり
  • 勝ったとしても。自分の意見を通しても、何か満たされな

という状況の中で生きていかなければならなくなってしまっているのです。

【補足】 06-04. 「分かり合う」ということに対するイメージ

『分かり合う』とは、それぞれの主張から、強引に一つの合意点を探ろうとすることではありません。

お互いを知る

ただ、それだけで良いのです。

お互いの気持ちを知れば、お互いの気持ちは動く

のです。 しかし、心に存在する『ある基準』が多ければ、心は動き難くなります。

そして、『知る』・『知らせる』ということだけでは、安心できずに、自分の考えを相手に押し付けるまでは気がすまないのです。

【補足】 06-05. なぜ、自分の思いを押し付けてしまうのか?

過去の人間関係の中で、自分の主張を抑えられ続けていると、過去の人間関係から離れたとしても、自分の主張を認めさせるところまでいかないと気がすまなくなってしまうのです。

というか、安心な気持ちにはなりません。

なぜなら、過去の人間関係の中では、

  • 自分の主張を通さなければ、必ず、自分が不満な状態になる

ということが目に見えているのですから・・・。

【補足】 06-06. 「思いやり」ということに対するイメージ

『思いやり』は、相手にしてあげることで、自分が幸せになれることです。

自分がしてあげたことに対する相手の反応が悪いと不満を感じたりするようなときは、

  • 本当は自分はしたくないのに、自分の心の中で何らかの力が働いて、そのようにしてしまっている

ということになっています。

自分が勝手にやっていることなのに、相手が喜ばないからといって、相手に不満を言うのは筋が違います。

「思いやり」がきっと相手に伝わるように、「してあげている」という気持ちも、相手に伝わってしまいます。

相手が喜ぶなどの見返りが無い時、もし、不満に思うようなことがあれば、

  • やりたくもないことを、なぜ、相手にしてあげなければ、自分の気が済まないのだろう?

と考えてみると、本当の気持ちに気づくきっかけになるはずです。 恐らく、

  • 「それをしなかったら陥ってしまう」と自分が想像した状況になることを回避しようとする
  • 自分が想像したように相手に思ってもらおうとする

といった気持ちが働いています。

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この記事は、ピュアハート・カウンセリングの心理カウンセラー 田中 順平 が書いています。

心理カウンセラー 田中 順平

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