うつ病

説明

一般的な説明深い悲しみを感じたり、気分が落ち込んでしまう事は、誰にでもあることです。 そして、健康な精神状態のときは、しばらくすると、そんな状態から抜け出す事が出来ます。 しかし、うつ病は、そのような状態から、自分ひとりの力では、なかなか抜け出す事ができず、日常生活に支障をきたしてしまう状態です。 特徴として、一例ですが、次のようなことが挙げられます。
  • 朝、気分が落ち込み、夕方、気持ちが楽になる
  • 人間関係に不安を感じたり煩わしくなる
  • 抑うつ感、無力感、罪悪感を感じる
  • 不眠(早朝覚醒)
  • 食欲不振、性欲減退
うつ病は、十分な休息と薬の服用で回復されているといわれています。 気分が晴れない期間が長く続いていると感じたら、勇気を持って、家族、そして、医師に相談してみることが大切です。

もう一つの説明

症状の「もう一つの説明」

自分自身を責める

日本の文化によるところが大きいと思うのですが、「気持ちが落ち込む」とか「やる気が起きない」という状態に陥ってしまった時に、
  • どうして、こんなことくらいで、つらくなるんだ・・・
  • どうして、こんなことができないんだ・・・
  • どうして、やる気がでないんだ・・・
というように自分自身を責めてしまいがちになり易いところがあります。

他人が責める

『うつ』というものが社会で認知されてきたとはいえ、そんな人と接する周りの人たちは、
  • あいつはやる気が無い
  • あいつは心が弱い
といったような目で見るような雰囲気は、払拭されていません。 『うつ』に対して、社会がに対してそのような雰囲気を持ってしまっているため、その解決の方向性としては、
  • 強い心になる
  • 自分の力で乗り越える
などといって、精神論(根性論)で片付けようとしてしまいがちです。

動物の行動と『うつ』の関係

例えば、雨が降っているときに、スズメはどうするかを想像してみて下さい。 木陰などでじっとして、雨が止むのを待っています。 このとき、スズメは「雨が止むまでじっとしていよう」と考えていると思いますか? 恐らく考えていないだろうと思います。 想像するしかないのですが、たぶん、気持ちが滅入って動けなくなっているのだろうと思うのです。 そして、雨の中飛び回らずにじっとしているから特に体調を壊さずにいられ、雨が上がれば、また、元気に飛び立っていけるのだと思うのです。

人もただの動物

人も、結局は『ただの動物』に過ぎません。 ですから、天気が悪い時はもちろんのこと、体が疲れたときなどは、その体を休息させるために、スズメたちと同様の機能が働くのだと思います。 しかし、現代の人や社会は、その状態を「怠けている」とか「うつ」とかいうように問題として認識してしまうのです。 そんな雰囲気の中では、うつに陥って苦しく動けないはずの本人たちでさえもが、その状態を、休息ではなく気力で抜け出そうとしてしまいます。 これは、
動物に備わっている『体と心を休ませるための機能』が正しく働いている状態を、問題呼ばわりしているから、陥ってしまう状態
と言えるのです。

『うつ』の本質

ここまでの文章で何となく分かっていただけると思うのですが、「うつ」の本当の問題は、
  • なぜ、気力が出ないのか?
ではなく、
  • 気力の無いときに、なぜ、ゆっくり休むことができないのか?
というところにあるのです。

社会病・事情病・習慣病

それは、次のような様々な要因によって引き起こされる状態です。
  • 現代社会の病理による、正常な状態の『病気』という誤認識
  • そのときに置かれている環境などの事情 (休みたいけど休めない)
  • 疲れたときにゆっくり休むことが許されなかった生い立ちを含めたこれまでの習慣の影響
  • などなど
そんな自分の事情や背景を理解し、うつを乗り越えるのではなく、うつなりにやり過ごすことができるようになったとき、晴れた日に木陰から飛び立つスズメのように、気持ちよく行動を再開できるようになれるのです。

ゆっくり休めるようになるための薬

もちろん、精神科・心療内科などを受診することは大切です。 そして、薬をもらって気持ちが少し楽になったら、「以前のようにまた頑張って働こう!」と考えるのではなく、「気持ちが少し楽になったからゆっくり休もう」と考え、それを実践するこたが大切です。

ゆっくり休めるようになるための会話

解決策を考えるのではなく、ただ、現在の苦しい気持ちをゆっくり聴いてもらうだけで、心は、次第に癒されて、楽な状態に変わっていきます。 話をしなくても、黙ってゆったりとした感じに側にいてもらうだけでも、大きな安心を感じることにつながります。 ですから、苦しい気持ちのときには、一人っきりで何とかしようとしてはいけません。 苦しいとき・悲しいときに一人になりたくなる人ほど、逆に、悲しい気持ち・苦しい気持ちを理解してくれる人にそばにいてもらおうとして下さい。 そんなときの人との触れ合いは、大きな心の支えとなります。

心の苦しさを、一人きりで抱え込まないために

もし、身近な人に、心の苦しさを打ち明けることが難しいと感じるときは、心理カウンセラーを活用すると良いでしょう。 もし、自分の正体を明かさずに相談したいようなときは、「いのちの電話」のように匿名の相談を受けている機関も多くありますので、活用してみるのも一つの方法です。 スナックのママなんかも、意外に良い話し相手になるかもしれません。 散髪屋のおやじ、美容院の美容師・・・・などなど 辺りを落ち着いて見回してみると、結構、話し相手はいるものです。
関連ページ
    症状のもう一つの説明
  • うつ状態(抑うつ神経症) https://www.pureheart-counseling.com/symptoms/161
  • 躁鬱(そううつ)病 https://www.pureheart-counseling.com/symptoms/545
    心理百科事典
  • 躁(そう)状態・鬱(うつ)状態・躁鬱(そううつ)状態に関する仮説: https://www.pureheart-counseling.com/mental_pedia/543

関連書籍

  ※ 関連書籍は、その内容を確認したわけではありません。参考程度に掲載しています。