自殺対策

もし、商売をしていて、死に筋商品の不良在庫を大量に抱えてしまって、それを処分したいとき、どのような文言でアピールするでしょうか?

恐らく、死に筋商品不良在庫一掃セールとはしないはずです。

例えば、商品入れ替えセールとか在庫一掃セールとか新旧商品交代セールとかいうように、消費者に対して悪い印象をあまり与えず、そして、嘘をつくこともなく、うまく購買意欲を駆り立たせるような言葉を真剣に考えるのではないでしょうか?

そして、その考え抜いたキャッチフレーズを使用して広告やPOPなどで消費者にアピールするだろうと思います。

つまり、商売人が期待する行動を、消費者に引き起こす効果が高いと思われる言葉を使ってアピールするということです。

ここからが本題になります。 最近、自殺対策自殺防止という言葉をよく耳にするようになりました。

10年以上も自殺者が3万人を超え続ける現在、これらの言葉は「当たり前のこと」「必要なこと」として受け入れられています。

しかし、冒頭の説明と照らし合わせると、「自殺対策」「自殺防止」といった言葉を使って社会に訴えかけることには違和感を感じます。

これらの言葉が期待していることは、社会問題の解決という立場で「自殺しない」「自殺させない」ということになるのかもしれません。

しかし、それは追い詰められてそうせざるを得なくなってしまった人にとっては、何の救いも感じることのできない言葉だと思うのです。

「生きろ!」「(本当は)生きたい!」という気持ちに訴えかける力が弱いと感じるのです。