プラス思考・マイナス思考

プラス思考・マイナス思考 という言葉について、考えてみたいと思います。

そもそも人はいつでもプラス思考

人は、どんな時でも自分にとってプラス思考だと考えています。 プラス思考とは、自分の置かれた状況やこれまでの事情を踏まえて、自分の安心・安全を確保する為に最善の選択が行われているということです。 では、この言葉を考えた人は、何をもってプラス思考やマイナス思考と言っているのでしょうか・・・? そして、なぜ、この言葉にひきつけられるのでしょうか? それは、この考え方が、何かを解決できそうな雰囲気を持っているからだろうと思います。
  1. 企業や社会に評価される人物になる
  2. 自己実現できる人物になる
  3. 心の苦しみを解決する
1と2を目標にするなら、巷に出回っているプラス思考やマイナス思考に関する説明は有効かもしれませんが、3を目的とするならこの概念から離れた方が良いのではないかと思っています。 以降、3に限定して説明を続けたいと思います。

マイナス思考の意味

人は、自分が生きている環境に適応することを、生理的反応(条件反射的反応)を身につけたり、その中でうまく立ち回る行動につながる思考を身につけることで実現します。 そして、それによって、自分に置かれた環境においての、自己の安心・安全を手に入れることができるのです。 その環境が、一生続くのであれば、何の問題もないと思います。 しかし、現代社会においては、環境が大きく一変するタイミングを必ず経なければなりません。 親が支配する世界から親の支配しない世界という変化です。 子供の頃の親の支配が強ければ強いほど、激しい変化がおきているのです。 にも関わらず、この変化に気付いたり重視されないところがあるように思います。 そのタイミングで、それまでの訓練で必死に身に付いた反応や思考を一変させることなど出来ません。
もちろん、他にも環境が変るタイミングは多くありますので、同様の考慮は必要だと思います。 でも、その中で、最も強烈な変化は、親の束縛からの解放だろうと思います。 成人後でさえ親の呪縛から解放してもらえない時は、この環境の変化に気づくことは、もっと困難なのだろうと思います。
これが、個々の人が持っている思考の背景なのです。 ですから、コップ半分の水を見て、「半分しかない」とか「半分もある」とかいう考え方があって、どちらかが良いとかどちらかが悪いとかいうのはナンセンスだと思います。 「半分しかない」と思う人にとっては、やっぱりそれは「半分しかない」ということなのです。

背景を理解する

自分の世界が変るタイミングで、自分の世界がどのように変化したかに気づくことがまず、重要です。 いらなくなるマイナス思考もあれば、新たなマイナス思考で押さえつけなくてはならなくなるプラス思考もあると思います。 考え方を変えるのは、簡単な事ではありません。 ですから、変えようとするのではなく、自分の背景を理解しようとしてみて下さい。 マイナス思考は自分のもともとのプラス思考を押さえ込み環境に適応する為に必要だった考え方という側面があります。 そして、自分の自由な気持ちを押さえ込むことによって生じる我慢が伴っているものです。 これまで、自分が、本当は何を望み、どんな事情で、それを我慢し、どんな気持ちで過ごしてきたかをわかってあげようとして下さい。 自分の気持ちに気付き、「よく頑張った。よく我慢したね」とねぎらってあげることが出来た時、自分の本当の望みを実現できる世界があるということが予感できるようになります。 そして、そんな自由な世界に自分が置かれていることを実感できた時、もともとのプラス思考に戻れるのだろうと思うのです。 そんな自由な世界は、実は自分の心の中にあります。 そのことに気付いたとき、現実の世界の中にある『自分の望みを実現することができる世界』を見つけ出しそこに入っていけるようになるのだろうと思います。