心の苦しさと悩みを解決する記憶ネットワーク再構築療法

09 現実の構造

合成現実(人にとっての現実)を構成している知覚現実と記憶投影現実の割合を、人の成長と結びつけて考えてみます。

人は成長する過程で色々な経験をして、その記憶を蓄積していきます。

また、知識や情報、他人から聞いた話なども記憶として蓄積していきます。

更に、よく分からないことでも、蓄積した記憶を基にして自分なりに解釈して、その解釈を記憶として蓄積していきます。

このような記憶の蓄積が記憶投影現実を膨らませていきます。

つまり、合成現実(人にとっての現実)の中に占める記憶投影現実の割合は、子供よりも、記憶している情報量が多い大人の方が大きいことになります。

逆に、子供にとっての現実(合成現実)の大部分は、目の前のものからの直接的な刺激によって作られる知覚現実によって占められ、それに記憶投影現実が加えられて形成されています。

子供にとっての記憶投影現実は、わずかな経験に基づく記憶と子供らしい思考による解釈とによって作られているため、成人のそれと比べれば、情報量が少なく、その精度も低いと考えられます。

子供に蓄積されたこれらの情報は、大人になってからも通用するものもあれば、全く通用しないものもあります。

子供の成長に伴って、蓄積されている様々な記憶・知識・情報などが有機的につながり、蓄積された解釈の中で、子供らしい解釈の部分は、論理的な新しい解釈へと置き換わっていきます。

この新しい解釈への置き換えが、特に頻繁に起こるのが、思春期と呼ばれている時期だと考えられます。

(似た概念に「反抗期」というものがありますが、これは親や大人側の論理によって大人のために作られた概念といえます。)

余談ですが、成人期以降は、経験や情報の蓄積が多くなり、思考能力も発達しているので、実際には知らないことでも類推によって理解できることも増えていきます。

「知ったこと」と「類推によって理解したこと」は区別がつきにくいところがあり、これが年齢を重ねると頑固になる要因の1つではないかと想像しています。  

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この記事は、ピュアハート・カウンセリングの心理カウンセラー 田中 順平 が書いています。

心理カウンセラー 田中 順平

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