11 「しあわせ」について

ここで少し話がそれますが、「しあわせ」について説明します。

人生に大きな目標を設定して、その実現に向けて努力しながら過ごすことは、日々の暮らしを有意義なものにしてくれるところがあります。

まだ目標が実現されていなくても、目標に向かって進んでいると思ったり、目標が実現したところを想像したりすると、心に淡い幸せのような感覚が生じます。

また、目標を実現できたときには、大きな喜びを味わえると期待できます。

このように、人生の目標を持つことは、様々な幸せをもたらす可能性を生み出すところがあります。

ただ、幸せを手に入れるために、この方式にこだわり過ぎると、日々の生活を、目標を実現するための犠牲にしてしまう可能性があるので、注意が必要です。

また、誤って「人生に目標がなければ幸せになれない」とか「目標が実現できなければ幸せになれない」と考えてしまうと、その裏返しとして、現状の自分は幸せではないと思い込んでしまうこともあります。

このように人生の目標にこだわり過ぎると、人生から幸せを奪い取られてしまうこともあるのです。

人生の目標を持つことだけが、幸せを手に入れる方法ではありません。

今の自分を幸せにするために、今の自分にとっての幸せを、今、手に入れる方法があるのです。

それは、「日々の暮らしの中で、その時々のちょっとした自分の望みに気付き、その時に実現していく」ということです。

「病気になってはじめて健康のありがたさが分かる」ということがありますが、「ちょっとした望み」はそれに似たところがあります。