03 「心がダメージを受けたとき」に対するイメージ

3-1 心を回復させられるイメージと、回復させられないイメージ

心にダメージを受けても、速やかに楽な状態に回復させられる人は、「心が苦しくなったり悲しくなったりしても直ぐに楽になる」というイメージを持っています。

心に苦しみを抱え込んでしまう人は、「心が苦しくなると、記憶が薄れていくまで一人きりで耐えるしかない」というイメージを持っています。

人は、そのような、それぞれのイメージに合った現実を生きることになります。ですから、心に苦しさを抱え込まないためには、まず「心が苦しくなったり悲しくなったりしても直ぐに楽になる」という現実があることを受け入れることが大切です。

「心が苦しくなると、記憶が薄れていくまで一人きりで耐えるしかなくなる。だから、苦しくなってはいけない。」というようなイメージを持っている人は、つらくなった自分の感覚や感情を肯定された経験があまりないので、自分自身の感覚や感情を受け入れることが苦手です。

そして、そのような感覚や感情を感じないようにしているところもあります。

しかし、自分の心を回復させるには「7 心を苦しさから回復する方法」で説明するように、まず、自分が感じていることに気付かなければ、何も始まりません。

また、そのような傾向をもった人は、自分が嫌だと思うことでも平気でやってのける人が、「失敗してつらくなっても、直ぐに楽な気持ちになるから大丈夫」という自分とは違う現実を生きていることに気付きません。

そして、「彼らにはできることが、自分はできない」と考えて、自分自身を責めてしまうことになるのです。

「心が苦しくなったり悲しくなったりしても、直ぐに楽になる」というイメージを持っている人は、多少のことでは、心はダメージを受けなくなっています。

そんな「心が苦しくなったりしたときのイメージの違い」があるだけで、生まれ持った心に、強いとか弱いとかいった違いがあるわけではないのです。