08 自分の気持ちが分からない苦しさ

意識が心の苦しさに集中してしまっているとき、「本当の自分の気持ちが分からない」と感じてしまうことがあります。

「本当の気持ちは何だろう?」、そんなことを考えているうちに、「自分探し」という言葉と出合ってしまうと、自分の深層心理に隠されている「自分の正体」のようなものを追い求めてしまうこともあります。

しかし、それがちょっとした興味によるものではなく、心の苦しさを解決するためだとしたら、自分探しを続けるのは考え直した方が良いと思います。

それは、出口の見えない苦しいだけの旅になる可能性があるからです。

本当の気持ちという言葉で使われている「気持ち」という言葉は、とても曖昧な言葉です。

それが、何を指しているのかを考え始めると、それだけでわけが分からなくなってしまいます。

そんな「気持ち」という言葉に、「本当の」という言葉をつけると、ますます分からなくなってしまいます。

なぜ、わざわざ「本当の」という言葉をつけた「気持ち」を探そうとするのかというと、普段の「気持ち」が本当ではないと感じているからです。

そこに、更に「本当の」という言葉をつけることによって、普段の気持ちは、ますます「本当」の裏返しの「嘘」だと思えてしまうのです。