『正しい言葉』を遣わせる(その2)

5.親の役割

子供が「誤った言葉」を使ったとき、その言葉に隠されている

  • 子供の望み
  • 子供の感情

に気づき、それらを子供の口から言わせてあげることです。

そして、子供が望みや感情を口にしたら、

  • そうか、そうしたかったんだよね
  • でも、そうできなくて、悲しいんだね

と聴いてあげることです。

親がそのように接していれば、子供は、自分の感情に対処する方法を身につけることができると思います。

また、感情を吐き出させてもらえるということは、子供は「自分の感情を大切にしてもらえた」と感じ、「自分を大切にしてもらえた」という経験になります。

そのような経験を積み重ねることができれば、子供が成長して大人になってからも、自分に様々な感情が生じた時には、あれこれと難しいことを考えなくても、自然な流れ(人に話して癒やされる)で穏やかな気持ちを取り戻しながら生きていけるようになると考えています。

逆に、子供の感情に意識を向けずに放置したままにして、

  • 子供の経験を批判する
  • 子供の行動を指導する
  • 子供の行動の悪かったところを指摘する
  • 「そんな風に感じなくてもいい」などと子供の感情を否定する
  • 「そんなことは大したことではない」などと感情を和らげようとする
  • 「次に頑張れば良い」と励ます

といった対応ばかりしていると次のような性質を身につけさせてしまいます。

  • いつまでも穏やかな気持ちを取り戻せない
  • 執着しやすい
  • 根に持ちやすい

兄弟ゲンカを、感情に寄り添うことなく、「どちらが正しくて、どちらが間違っている」といったことで仲裁してばかりいても、同じような影響を及ぼしてしまうと思っています。

また、親の「感情を理解する能力」が低いと、子供は、自分の感情を理解してもらおうとして、出来事や経緯を論理立てて説明しなければならなくなり、出来事と感情を結びつける解釈ばかりに意識が向かうようになってしまいます。

その結果、出来事に対する解釈を「理解してもらえた」・「理解してもらえなかった」に関わらず、話すことで感情を排出できないために、生じている感情を抱え込んでしまう状態に陥ります。

このような感情以外のところへ関わる人には悪意はなく、アドバイスしたり励ましたりすることがその人になると本気で信じています。

これが、子供が「理由の分からない苛立ち」を親に感じることにつながり、また、反抗された親が、「なぜ、子供が自分に反抗するのか」が理解できない理由です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です