『正しい言葉』を遣わせる(その2)

4.「正しい言葉」と「誤った言葉」

4-1.正しい言葉とは

この説明での「正しい言葉」とは、自分の気持ちを明確にする言葉です。

  • もともとの望みを自覚できる言葉
  • 自分にどのような感情が生じているのかを自覚できる言葉

【例】

  • ○○であって欲しかったのに、そうならずに悲しい、つらい
  • ○○にならないで欲しかったのに、そうなってしまって悲しい、つらい

強い感情によって一時的に混乱に陥ったとしても、

もともとの望みが意識できているので、気持ちが治まれば、必要ならば、再び、その望みに向かって歩み始めることができます。

さらに、感情を表現する言葉を口にすることによって、生じた感情を排出し、心を穏やかな状態に戻すことができます。

4-2.誤った言葉とは

「誤った言葉」とは、自分の気持ちを隠してしまう言葉です。

  • もともとの望みを自覚できない言葉
  • 自分に生じている感情を自覚できない言葉

【例】

  • あいつを許さない
  • あいつは卑怯者だ
  • ひどいことをされた
  • あんな経験は二度としたくない

これらは、次の3つに分類される言葉を用いています。

  • 否定的な意味を持つ分類を表す名詞名
  • 否定的な意味を表す形容詞
  • 解決策としての行動を示す動詞

このような言葉を遣うと、もともとの望みに焦点が定まりにくく、生じた感情のせいで望みがそれてしまいやすくなり、更に、感情を回復させるための目標を自分の望みと思い込みやすくなります。

このようになると、感情を排出できなくなり、なかなか穏やかな気持ちに回復しないので、「感情を回復させるための目標」に執着しがちになります。

また、「感情を回復させるための目標」に執着すると、それを実現する方法ばかりを考えてしまい、感情を排出することには全く意識が向かなくなります。

その結果、「感情を回復させるための目標」への執着が感情の排出を妨げ、感情が排出されないから「感情を回復させるための目標」に執着するという悪循環に陥って、苦しさは日に日に強まってしまいます。

また、初めにその言葉を遣ったときの自分の気持ち以外に、その言葉がもともと持っている意味まで、あとから付け加わってしまいます。

安易に「誤った言葉」を選択する習慣が身についてしまうと、自分の望みや感情に気づきにくくなってしまいます。

子供が成長していく中で

  • 「本当の自分が分からない」
  • 「自分の気持ちが分からない」

といった苦しみを抱えるのは、「誤った言葉」を選択する習慣が影響していると考えることができます。

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