『正しい言葉』を遣わせる(その2)

2.怒りは感情ではない

2-1.怒りは排出するとエスカレートする

前に書いた、

  • 何らかの出来事によって悲しい気持ち・つらい気持ちになっても、誰かに見守られながら、感情を排出すれば楽な気持ちを取り戻せる

に従って、怒りを排出すれば、どうなるでしょう?

怒りを表現しても穏やかな気持ちを取り戻せずに、むしろ、表現すればするほど怒りがエスカレートしてしまうところがあります。

なぜ、怒りには、

感情を排出すれば穏やかな気持ちを取り戻す」という法則が

当てはまらないのでしょう。

 2-2.怒りを排出しても楽にならない理由

それは、「怒り」は感情ではないからです。

一般的に、感情の種類を表現するときに

「喜怒哀楽」という言葉が用いられるので、

誰もが「怒り」を感情だと錯覚しているところがあります。

でも、怒りは感情ではないのです。

「怒り」の裏には、必ず、「『望み』と『結果』のギャップによって生じた感情」が潜んでいます。

(多くの場合、それは悲しみの感情です。)

そして、この怒りの裏にある感情を排出すれば、

怒りは治まり、穏やかな気持ちを取り戻すことができるのです。

2-3.怒りの正体

自分に生じた感情は、どんな感情でも排出せずに抱えることは苦しいことです。

そんな感情を抱え込む苦しさを、自分投影すれば自分を責めるようになります。

また、他者投影すれば防衛本能が働き、

他者を責める(攻撃する)ようになったり、

他者を回避する行動をとったりするようになります。

つまり、「怒り」の正体は、

  • 自分を苦しめる感情を生じさせそうな体験から自身を守る行動を起こさせるために生じる感覚

と考えることができるのです。

(「怒り」については、ブログ「読むカウンセリング」で、別途、考えてみたいと思っています。)

補足

「投影」という心理用語を私なりに簡単に説明しておくと、

  • 不快感が心の磨りガラスとなり、それを通して見たときに焦点が合ってしまったことが、その不快感の原因のように思えてしまうこと

となります。

少し違うのですが、例えば、「ひどく歯が痛むときに、機嫌が悪くなり、普段は何でもないことなのにイライラした気持ちになってしまう」ということに似たところがあります。

正確な説明は、ネットなどで調べてみて下さい。

次のページの説明も参考にしてみて下さい。  精神分析的な解説

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