心の苦しさと悩みを解決する記憶ネットワーク再構築療法

トピックス:兄弟姉妹の仲が悪くなる事情

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※「あなたにもある心を回復する機能」に掲載しているトピックスをご紹介しています。

人が心の苦しみを抱えている場合、その人の兄弟姉妹も、また、心の苦しみを抱えていることがあります。

しかし、同じ家庭で暮らす兄弟姉妹は、お互いの心の傷に気づくことが難しく、逆に、お互いがいがみ合う関係(正確には、うらやみ合う関係)に陥りやすいところがあるようです。

これから書く内容は、あくまでも一つのパターンに過ぎず、全ての人の兄弟姉妹について正しく説明している訳ではありませんが、参考にして頂ける部分はあると思います。

家庭で暮らす子供たちは、父親の価値観と母親の価値観によって、その行動や考え方が規制されます。

第1子は、生まれてきたときに『家庭にどのような規制があるのか』を前もって知ることができません。

ですから、とりあえず行動して、それに対する親の反応を判断しながら、その規制を学び取っていくしか道はありません。

また、様々な能力を身につけるのも兄弟姉妹の中でもっとも早いため、真っ先に父親母親の検閲を受けることになってしまいます。

子供が親の価値観に反する行動をしてしまったら、多くの場合、その行動は親によって否定されてしまいます。

ときに、それは『しつけ』と呼ばれます。

このような第1子の『とりあえず行動して、その結果で学んでいく』というスタイルは、親には大きなストレスになると思いますが、同じように、子供も、親から否定される不快をを感じさせられています。

ところが、第2子は自分が行動しなくても、人生において自分の前を歩いていく第1子と親のやりとりを観察していれば、そこにある価値観や規則を把握することができます。

そして、「親から責められたくない」という心理が働くので、自然に親が否定することは避けて行動してしまいます。

その結果、親から行動を否定されることは回避できるのですが、本当に自由に行動できているわけではありません。

まとめると、

  • 第1子は親の規制によって不自由になり、
  • 第2子は学習に基づいた自主規制によって不自由になっている

ということができます。

親は、自分の価値観の通りに行動する子供に対して悪い印象を持つ訳はなく、その結果、衝突する子供よりも、自分に従順な子供を可愛がりがちになります。

そんな状況の中で、第1子と第2子は、親の評価をめぐってライバル関係に陥ることが、兄弟姉妹の関係が悪化の要因となります。

ここで、兄弟姉妹の状況とお互いに対する気持ちについて、少し説明します。

【第1子の認識】

  • 何かをすると、親にそれを妨げられることが多い
  • 親に行動をコントロールされることにストレスを感じる
  • 親に賛成されないまま行動することにストレスや罪悪感を感じる

【第2子から見れば・・・】

  • 親の言いなりにならず、自分の言いたいことを自由に主張し、自分のしたいように行動しているような印象を受ける

【第2子の認識】

  • 親が否定しそうなことは、自己規制している
  • 親から可愛がられている
  • 理由の分からない漠然とした不満を感じている

(自分が何かを自己規制していると自覚できないことが原因)

【第1子から見れば・・・】

  • 自分の好きなことをやっても、親から否定されず、自分よりも親から可愛がられているような印象を受ける

親の価値観を背景に、

  • 第1子は、『主張したり行動したりした結果、それを否定され、我慢させられる』
  • 第2子は、『主張せず、学習した規則に従い我慢している』

という違いはありますが、我慢しているというところは同じなのです。

この我慢の仕方の違いが、兄弟姉妹がお互いに同じように我慢していることに気づき難くさせてしまうのです。

これは、ひとつの側面から単純化した説明です。

実際には、ここに夫婦間のコミュニケーションなど、その他様々な要因が関わってきます。

ただ、次のポイントは共通していると思います。

  • 同じように我慢していても、直接的規制か自主規制かによって、他の兄弟や周囲が受ける印象は大きく変わってしまう

前回までは、親と第1子のやり取りを第2子が見て、規制される行動を学ぶことを例にして説明しましたが、両親のやり取りに強烈な何かがあったりすると第1子は、見て学ぶ人になることもあるでしょう。

このように、第1子や第2子の学習方法が変わること想定されますが、そのからくりの基本的な部分は同じだと思います。

重要なポイントは、

  • 同じ家庭で暮らす兄弟姉妹は、同じことを違う形で我慢している

ということです。

余談ですが・・

父親や母親から他人の悪口や愚痴を聞かされることも「見て学ぶ」と同じ影響を与えてしまいます。


「見て学ぶこと」は、直接責め立てられることがないので、それほどそれほど心にダメージを与えないように考えてしまいがちです。

ですが、見て学んだことは、我慢していることに気づきにくいところがあり、気づかなければその我慢から解放されることもありません。

ですから、実際に行動して体験を通して学ぶより、実は、心の傷は深いのかもしれないと感じています。

最後に、お父さん、お母さんにお願いです。

子供は、お兄ちゃんでもお姉ちゃんでも、我慢ばかりさせずに、十分に子ども扱いしてあげて下さい。

私も子育て中なので感じるのですが、1歳や2歳しかその差がないのに、親の目には、随分とお兄ちゃん・お姉ちゃんのように映ってしまうところがあります。

でも、客観的に見れば、どちらも、まだまだ、可愛いただの小さな子供なのです。

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