心のマニュアル
■■子育てマニュアル(2)■■ (第4章 心の発達に関わる理解【補足説明】)
この章は、子育てマニュアル(1)の補足説明集です。
子育てマニュアル(1)と合わせてお読み下さい。
3.自分の感情や感覚と向き合える能力を身につける
3−5.親に対する自分の気持ちの誤解
子供にとって最も心理的な距離が近い親が、子供に対して、その配偶者の愚痴ばかりを聞かせたときの影響を考えてみます。
日本社会では、一般的に、母親が子供との心理的距離が近いことが多いと思いますので、『母親の愚痴』を例として説明します。
自分にとって最も身近な母親が話す「母親の父親に対する感情」は、良いものであれ悪いものであれ、多くの場合、子供は正しい事として受け止めてしまいがちなところがあります。
ですから、母親は、ただの愚痴のつもりで言っていても、それが父親の真実として子供の心に刻まれてしまうことがあるのです。
もともと子供には、「お父さんと仲良くしたい。」「お母さんと仲良くしたい。」「お父さんとお母さんが仲良しでいて欲しい。」という願いがあります。
しかし、母親から、父親に対する愚痴を繰り返し聞かされるうちに、自分の本当の気持ちに気付けないままに、お母さんと同じように、お父さんの悪口を言うようになってしまうことがあります。
自分の口で、父親の悪口を言っている訳ですから、「自分はお父さんのことが嫌いと思っている」と思うようになり、自分の本当の気持ちが、ますます分からなくなってしまうのです。
そして、これが、子供の人生を支配するほどの深い心の傷になってしまうことが多いのです。
母親の不満や父親の不満はどうであれ、子供は、「両親が大好きなお父さんと大好きなお母さんでいて欲しい」と願っているということを、父親も母親も肝に銘じておく必要があると思います。
愚痴を言うと、少しはストレスの解消が出来るかもしれませんが、現実が望ましく変化することは、ほとんどありません。
ですから、母親は愚痴るよりも、実際に満足する為の方法を考えようとすることが、自分の為にも、子供の為にも大切なことなのです。
父親も子供たちから孤立するのではなく、母親に仲良くなる事に協力してもらえるよう依頼することも大切です。
また、母親が家庭において満足を感じられるようなコミュニケーションにつとめること、そして、もし、不満を感じていることを知ったら、その不満を解消する為に協力しようとすることが大切だと思います。
それは、「母親のため、子供のため」ということだけではなく、自分にとって、家庭がより心地の良い場所になっていくことに、きっと、つながるだろうと思います。
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