心のマニュアル

 

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 ■■子育てマニュアル(1)■■ (第3章 心の発達に関わる理解 )

1.人間観のベースを身に付ける流れ

人間観(人間関係に対する感覚)の形成される流れについて考えてみます。

人がこの世に生を受けたとき、そこには、自分の養育者達による人間関係が既に存在しています。

(以降の文章では、『養育される環境』を『家庭』、『養育者』を『親(父親と母親)』と表現していきます。)

小さな子供は、まず、自分の家庭内のコミュニケーションを観察し、次に、そこで学習したことを生かしながら、そのコミュニケーションに参加するようになります。

そして、これまで学習したことを、それぞれの家庭における人間関係により適応できるよう修正・強化していきます。

その中でポイントとなるのが、「それぞれの人にとって大切なものがどのように扱われるのか」ということだと考えています。

それぞれの人にとって大切なものというと大げさなもののように思われるかもしれませんが、それは日常の生活の中ではあまり意識されない、どちらかというと些細なことのように思われがちなことです。

  • 感覚(おいしい、まずい、暑い、寒い、心地良い・・・)
  • 感情(嬉しい、楽しい、悲しい、苦しい・・・)

それぞれにとって大切なものの中に、考えや価値観というものもありますが、これらは2次的なもので、最初の段階では、それほど重要な事ではないと考えています。

(※関連内容:第2章「3−1−3−2.価値観について」)

そして、その大切なものを扱う傾向には、次の2つに分類できると考えています。

  • それぞれの人にって大切なものを、お互いが大切にしようとする
  • 「一方を正解、一方を不正解」と判定しながら、どちらか一方を選ぼうとする

(※関連内容:第1章「6.解決の方向性の違いを知る」)

子供が前者を多く経験した場合は『自分の願いは実現する』、後者の経験が多い場合は『自分の願いは実現しない』という認識につながるのではないかと考えています。

子供にとって、家庭は、自分の生きる世界のほとんどの部分を占め、「家庭=世界」を意味します。

つまり、自分の生きる世界に対して、『自分の願いは実現する』、或いは、『自分の願いは実現しない』というイメージを持つことにつながるのです。

このイメージは、子供は成長と共に行動範囲を広げ、家庭から離れた後も、新しい世界にもまず当てはめられる基準の感覚となって、その人に付きまとうことになるのです。

とはいえ、人間観は家庭以外での人間関係で修正される可能性もあります。

それには、次で説明するコミュニケーションに関することが大きく関わってきます。

【まとめ】

  • それぞれの人にとって大切なものがどのように取り扱われるのかという結末の予感が、その人が生きていく上での世界観に大きな影響を与える。


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