心のマニュアル

 

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 ■■悩み解決マニュアル(2)■■ (第2章 悩みを解決する【補足説明集】)

この章は、悩み解決マニュアル(1)の補足説明集です。
悩み解決マニュアル(1)と合わせてお読み下さい。

7.自分自身について知る

7−4.貰っているものに気づく

7−4−1.貰っていることに気付かないもの

7−4−1−1.実は貰っていたもの

「願っていなかったけれども、手に入っていたこと」、これは、「相手が与えようとするから与えてもらえている」という側面があります。

しかし、それは、自分自身は望んでいるものとは違っていた。

自分が望んでいた事と、相手が与えてくれていた事を明細レベルで比較してしまうと、特にコミュニケーションがうまくいっていない状況では、その違いばかりが気になってしまって、いつまでもお互いの気持ちは平行線をたどってしまうかもしれません。

しかし、そこには相手の考えるあなたへの愛情が存在しなければ、あなたは、それを決して手に入れることはなかっただろうということです。

相手が自分にしてくれることに「当たり前」などということは、無いのです。

つまり、あえて曖昧に表現すると、あなたが今そこに生きているということは、両親や保護者の考えた愛情を確かに与えられていただろうということです。

7−4−1−2.親もただの人間

この本を読むと、心の苦しみの原因は親のせいのように思えてくる事があるかもしれません。

確かに、それが影響しているということは事実だろうと思います、しかし、親も大人もただの人間です。

大人になってしまえば、それは当たり前のこととして認識できるようになるのですが、子供は絶対的な存在だと勘違いしてしまっていることが多いのです。

そして、実際は、子供が悩みを抱えているのと同じように悩みを抱えているただの人間なのです。

親も、あなたへ愛情を表現しようと、一生懸命に悩みながら、その方法を探し出して、それを与え続けてきたのです。

親にもあなたと同じように出来ることと出来ないことがあり、出来ることしか出来ない普通の人間だということです。

親の愛情表現の不器用さを責めてはいけません。

このことを心から理解しなければ、自分が親になった時、子供たちに自分と同じ苦しみを与えてしまう事になり兼ねないと思います。

7−4−2.貰っているのに拒否してしまっているもの

7−4−2−1.コミュニケーションにおける違和感の影響

相手から自分にとって嬉しいことをしてもらったときに、何だか申し訳ないように感じてしまうことはあるかもしれません。

口先だけで恐縮の言葉を述べているのなら大丈夫なのですが、心の底から恐縮してしまっているような場合は注意が必要だと考えています。

これは、嬉しいことをして貰い慣れていないために感じる違和感によって引き起こされる心の動きだと考えています。

この心の動きの意味は、自分に嫌な感じを生じさせることによって、違和感を生じさせる相手の行為を打ち消し、心のバランスをとろうとしているのだろうと思います。

嬉しいことが迷惑だと感じてしまうことさえあります。相手からしてもらった行為をないことにして、違和感を感じないようにしようとしているのです。

ですから、本人にそのつもりはなくても、相手の好意に関する感謝の気持ちは、あまり心には残らず、逆に、「何もしてくれない」と相手を責めてしまうことにもつながってしまうことも多いのではないかと思います。

違和感に対処できない時の問題点は、次の2点です。

  • 自分にとって嬉しいことを、嬉しいこととして受け止めることが出来ない
  • 相手の好意を無にしてしまう

これらは、自分の為にも相手の為にもならないことです。このような反応を続けていては、はじめはせっかく好意的に接してくれていた人の心も、離れていってしまうかもしれません。

人間関係をより良いものに育てていく為には、決してプラスにはならないのだろうと思います。

そこで対処方法なのですが、「違和感を感じていることに気づき、それに慣れる」ということに尽きるのではないかと思います。

例えば、学校のクラス換えのとき、はじめ感じる落ち着かない感じも、次第に「新しいクラス」という感覚が薄れて、「自分のクラス」という感覚に変わっていくことに似ていると思います。

ですから、これからは、これまで恐縮していたような場面では、意識的に「ありがとう」と、とりあえず言ってみると良いかもしれません。

その言葉を繰り返し使っているうちに、あなたは、自分にとって嬉しいことが与えられることに慣れて、あなたにとっての幸せ近づいていくことを、きっと手伝ってくれるだろうと思います。

万が一裏切られたとしても、そんな時は、自分の心を癒してあげれば大丈夫になれるのです!

7−4−2−2.同じような人間関係の問題に陥ってしまう理由

慣れない状況に感じる違和感は、コミュニケーションの中で感じる『ウソっぽさ』或いは『裏があるかもしれない』という感覚として現れることがあります。

この感覚は、自分の希望とは裏腹に、一番望んでいなかった人間関係に、自分を導いてしまうことが多いので注意が必要です。

例えば、「もっと、努力しなさい!」と言うけれど「良く頑張ったわね」というように努力を認めることが出来ない親と暮らしていたとします。そんな毎日なのに、突然、「良く頑張ったわね」と言われると、心にも無いことを口先だけで言っているように感じたり、何か企みがあるように感じるような感じです。

家庭を離れても、この違和感が自分に付きまとってしまうと、せっかく、自分のことを誉めてくれる人に出会っても、「この人を信じられない」と感じたりして、その人と距離を取りたくなってしまいます。

逆に、自分の悪いところを指摘する人に出会うと、「この人は信頼できる」といったことを感じてしまうのです。


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