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第7回 「駆り立てる心の感覚」と「駆り立てられた反応と行動」(その1)

(2005/07/28)

 

1.駆り立てる心の感覚

例えば、「これから先の食事では、利き腕と反対の手で、箸を持たなければならない」という命令を受けたとします。そのように対応しようとした時、ほとんどの人は、箸を持つ手に違和感を感じるのではないかと思いますし、そんな予測から、その命令自体に対しても、違和感を覚えるかもしれません。 そして、その違和感から開放されるようとして、命令に従わなくても良い理由を、あれこれと考え始めるだろうと思います。また、もし、その命令に従わなければ自分に危害が加えられるとしたら、箸をもとの手に持ち替えることは諦めて、なんとか納得しようと、その命令を正当化するための理由を考え出そうとするかもしれません。

 

 この慣れない行動をしようとした時に感じる違和感が、自分を何かに駆り立てる心の感覚の正体ではないかと考えています。

 

この例における命令は、外から与えられた価値観の一つに過ぎません。また、「そもそも利き腕って何なの?」と考えてみると、ただ単に「慣れている」という事に過ぎないという側面もあります。しかし、『異なった価値観』『慣れていること』という条件が揃うと、そこに違和感を感じ、その違和感を感じるというだけで、あれこれと考えを巡らせてしまうところがあるのです。

 

2.駆り立てられた反応と行動

例えば、次のように感じる人がいます。

○褒めてくれる相手は、白々しく思えて信用できない

○自分の悪いところを指摘してくれる相手は、本音で話してくれていると思えて信頼できる

 

このように感じる傾向がある場合、悪いと指摘され続ける環境で過ごしてきた為に、『悪い事を指摘される事』に慣れてしまっているのかもしれません。そして、本当は、「自分のことを認めて欲しい」と願っているにも関わらず、意図せず身に付けてしまった「慣れ」が引き起こす違和感によって、自分を否定する人を無意識に求めてしまうことがあるのです。

 

ですから、もし、客観的に判断すると「自分にとって心地良いこと」であるはずなのに、何か違和感のようなものを感じることがあるとしたら、『違和感に駆り立てられて慌てて行動しない』ということが大切かもしれません。

 

 

 

次回は、その「駆り立てられた行動」について、もう少し説明をさせて頂く予定です。

 





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