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第1部 「心の苦しさ」の解釈

心の苦しさを感じている様子は、次のような状態に似ています。

 

自分の周りのギリギリに高圧電流が流れている有刺鉄線が張り巡らされているところを想像してください。

有刺鉄線に触れれば、体は大きなダメージを受けるので、行動は慎重にならざるを得ません。

大きく呼吸をしても、有刺鉄線に体が触れてしまうかもしれないので、呼吸を浅くする必要があります。

また、いつ起こるか分からないショックに備えて、いつも神経を集中して、体を緊張させていなければなりません。

 

このような状況で過ごしていたら、どんな人でも苦しくなると思います。

この例で示した状況では、自分を苦しめるものの正体を、目で見たり体で触ったりして確かめられます。

しかし、心の中は覗けないので、観察によって心の苦しさの原因を知ることができません。

これが心の苦しさの理解を難しくします。

「心が苦しい」と感じているときは、何の問題もないように感じられる日常生活でも、心の世界では、有刺鉄線の例と同じような状況が起こっているのです。

 

第1部では、心の苦しさの枠組みを、「息苦しさ」と「学習や条件反射」と「心を回復する機能」という3つの視点から説明していきます。 

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