00-04. 親の苦しみは子供に伝わる
子育ての中に、親の悩みは、かなりの確率で子供の心に組み込まれてしまいます。
親が子供に「こうしろ、ああしろ」と言うことは、社会規範的なことを身につけさせるためのしつけという部分もありますが、実は、それよりも、
- 「心の苦しみを感じさせてしまったら、それを回復させることはできない」という立場に立って、親が想定するつらい出来事を子供に経験させないように、子供をコントロールしようとしている
- 今の自分自身の心配な気持ちを、子供をコントロールすることで解決しようとしている
といったことが非常に多いと感じています。
また、親が子供の頃に受けた、理解できなかった親からのしつけを、無意識に自分の子供に言ってしまっていることも起こりがちです。
もちろん、親は、意図してそうしようとしているわけではありませんが、結果として、意地悪な言い方かもしれませんが、
- 自分の悩みや不安を子供に解決してもらおうとしている
という構図を作ってしまっているのです。
この構図によって、子供に『ある基準』を写し込んでいってしまいます。
子供の人生を取り巻く環境や人間関係は、親が子供の頃に過ごしたそれとは異なります。
ですから、そのような状況の中で、子供が親と同じような苦しい経験をするとは限りません。
つまり、子供自身が実際に経験してみないと、子供がどう感じるかは分からないのです。
では、なぜ、親が、子供自身が体験し感じることを恐れるのでしょうか?
それは、親自身の子供の頃に経験したつらい気持ちが、いまだに治まっていないからなのです。
親は、子供の幸せや将来について言う前に、自分が幸せであるかを点検する必要があります。
そして、親が、子供以外のことで、自分自身の本当の願いを叶えようとしていけば、子供も、自分の幸せを自分の力で手に入れるための能力を身につけていけるのです。


