【補足】 05-03. 人に優しい世界にする為に
普通、子供が社会に出て行くまでの流れは、次のように認識されています。
- (1) 親が子供を育てて一人前にする
- (2) その途中、学校教育が、サポートしてくれる
- (3) 一人前になった子供は、社会に出て行く
しかし、これまで説明したように、家庭は、子供を自立した人として育てる場所ではなくなりつつあります。
そして、その事によって、日本人の心が病んでいくとしたら、これは、家庭の問題というよりは社会の問題として捉えるべきだと考えます。
宗教的なことを言うつもりはないのですが、母親や父親は、「自分たちが子供を作った」という意識から、子供を自分たちの所有物であるかのような錯覚に陥りがちです。
しかし、『命』という捉え方をすると、父親と母親は、命を生み出すシステムにおいて一役を担っているものの、父親や母親という存在を超えたところから、命は生まれてきます。
そして、その命が生きる場が、社会であるとしたら、
というように捉えることが出来るのです。
ですから、現代においては、『学力を重んじる教育(というよりは、勉学)の場』と位置付けられていますが、『社会へ子供を返してもらうための調整の場』と捉え直すことが、これからの世の中には必要なのだと思います。
社会が子供を預ける親の中には、心を育てることが下手な人も沢山います。
そして、これまで説明したような状況に陥ってしまう子供たちがいます。
そんな苦しみの種を蒔かれた子供たちをいち早く発見し、救い出すことをその役割とするのです。
もし、可能であれば、教育機関以外でも、大人がそのような子供と関わってあげれば良いと思います。
そして、心の中の苦しみの種を解決した大人に育っていくことが出来れば、その人たちが新しく作る家庭に、社会の子供を安心して預ける事が出来るようになるのだと思います。
そんな社会になったとき、生みの親、育ての親は、ようやく子供たちの本当の親になれるのかもしれません。
あなたの子供、そして、あなたに関わるよその子供が、どのようなコミュニケーションにさらされているかに注意を向けて下さい。
「家庭のコミュニケーションは、外からは見えない」という現実に、どのように向き合っていくかが、現代社会の課題なのだろうと思います。


